玲音と「手紙」

当エントリは serial experiments lain Advent Calendar 2019 8日目の記事になります。

ADVENTARを見ていて「今年もlainAdCが立ってたのか!」と思い、せっかくならばと去年に続いて今年もお邪魔させていただきました。
「とーます・らむだきー」と申します。Twitterではだいたいの方に「とーます」と呼ばれてます。
今回は「アニメ版lainとの親和性を感じる楽曲」と銘打っていますが……いざ記事を書こうとしてみたらその楽曲だけでは少し話が飛躍している気がしたため、色々とlainTTL発表の日のことを思い出しながら当該楽曲に関する話をまとめる記事になるかと思います。

lainTTL発表の日の話を少々

あの日の発表は、ボクにとってもなかなかに重大なことでした。本来は黒として扱われてもおかしくない2次創作を趣味としている身の端くれなので。
実際ガイドラインに目を通した後、文章によるlainの2次創作もそのうちやってみたいという思いがかなり出てきました。
と、まあ「2次創作やってるファンなんだったら寧ろ遅いくらいじゃね?」みたいなことを言ってますが、個人的にはこれって結構スゴいことで。
ボクの場合「2次創作をやりたい!」と思える作品とまた別に「原典絶対不可侵!」みたいな作品も割とあったりしまして。何かしらの物語性がある2次創作は作るにしても元の作品が非常に限定されやすく、2次創作として文章を書くのはその篩で幾分厳しめに分けられる位置付けなのです。
作品愛そのものがその二者で変わるワケではないですが、愛し方のベクトルが違うとでも言えばいいでしょうか。
そして今までlainには、後者の意識が固着していたんですね。
割と影響はされやすい性質なのにそれが前者に変わったのは、ボクとしては初めての体験でした。

で、その日はlainをパラパラと見返していました。記憶が正しければ5話と13話は見たかな……

そうしているうち、ふと思い出した曲

ようやく本題です。件の楽曲がこれ。

どうしてなのかその時はイマイチ分かりませんでしたが、とにかくこの曲を思い出しました。
ただ今にして考えれば、何となくこれをふっと聞き直したのも偶然ではない気がして。

「匿名のラブレター」を受け取った「僕」の、自分自身が生きる世界をうっすらと主観的になぞっていくような視点。
「終わりが来るから始まりがあるのさ」「君は生きているよ」といった、存在そのものへの肯定感。
それを踏まえての「ハロー、 ハロー」と繰り返す呼び掛け。
単に好きな楽曲の1つなのもおそらくありますが(歌詞以上にゆったりと飲み込まれていく曲の盛り上がりが特にグッときているポイント)それだけではなく、アニメ終盤の玲音とありすに符合する部分も含まれているように感じたのでした。

「そのうち」が「その日のうち」になった

そんな感じでlainに触れる日を過ごしていたところ、TTL発表のその日のうちに2次創作が1つできました。
前述の楽曲からタイトルを拝借した2次創作です。
楽曲を思い出したのがフィーリング先行ならこちらも、「ボクの中に遍在する玲音が書いた手紙を考察的なフィルターなしに公開した」感情任せなモノ。ある意味面白い繋がりだなーと感じます。

Twitterでも今まで全く言及していない作品(これに限らず宣伝なしでの投稿はボク自身時偶気紛れにやりがち)ですが、lainの文脈で『ラブレター。』という楽曲を語るにはどうあれ外せなかったですし、ここで紹介させていただきます。興味がありましたら楽曲のお供にご覧ください。
pixiv小説の機能によればおよそ1分で読了可能な、ごくごく短い作品です。

終わりに

参加表明してすぐ記事を書いたは良いものの、今回はTwitterで書いた報告をしてる余裕があるかすら怪しかったりします。仮に動かせなかったら多分自分の垢では数日後に告知をやります。
最低限の余裕は一応確保できました。良かった。
……そういえば去年参加した時もADVENTARに貼るだけ貼って「Twitterは夜になってから報告ポストすりゃ良いかー」とのんびり構えていたら、ボクのポストより先にTwitterで告知していただいていたような。
その節は本当にありがたいやら申し訳ないやら……と、2年続けてAdCを開いてくださったくろぐろさんにこの場をお借りしてお詫びと感謝を。

そしてボク個人の問題としても、TTL的にも、せっかく胸を張ってlainの2次創作ができるようになったことだし、次はアニメだけでなくゲーム版も絡めつつ、登場人物ももちろん魅力的な世界観がもっと活きた2次創作をやりたいもんです。
作品の完成度を高めるためとしても視覚的描写のよりやばいゲーム版を改めてプレーするのはちょっと気が引けますが……(2次元のグロは少し苦手)

Written on December 8, 2019