銀河連邦軍は必死で抵抗を試みるも空しく敗戦

やっぱり不合理だよなあ。

人類の生存のすべてを託してたった一機で地球から飛び立った、最新鋭巡航戦闘機RECCA。
かの機体のパイロットが絶望と共に感じていたのは、孤独そのもののハズなんだよ。

戦場で面と向かう相手に、その孤独を埋める風変わりなんているワケがない。
戦って、戦って、戦って、それが終わったように見えても、まだ敵はやってくる。
その全てが、こちらの意思なんて意にも解さず、粉々に踏み砕かん勢いでひたすら押し寄せてくる。
そんな連中と、況して分かり合えるべくもないのに、何を期待して、何に怒りを覚えてるんだろうか。

不合理で、厄介で、疎ましく、投げ捨てたくなる代物ですよ。
それゆえに自分は、ふっと何もかも全部を断ち切りたくなるのだと。

別段良からぬことが起こったワケでもないし、良からぬことをしでかす気なんて尚のことないですけど、やっぱり今もたまに思う。
自分を巻き込む不合理が傍らにあるというならばこそ、自分は生きるのに全く向いてない。

Written on February 5, 2019